あめの音ブログ

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【製造業】「手持ち」という意味の分からない考え方

どうも『ぴんすと』です。

以前の会社でどうしても意味の分からない考え方があった。

「手持ち」という考え方!

簡単に説明すると、1つの機械(設備)に、1つ仕掛かりの製品を置いておくということ。

この工場の工程では、数個の設備を使い製品を仕上げるという作業。

Aの設備に製品をセットしスタートする。A設備での加工が終了するまで約2〜3分ほど時間がかかるため次の工程であるB設備で、A設備での加工が終わった製品の次のステップの加工を行う、そして同じようにB設備→C設備→D設備→と進み、その後測定検査という加工工程となる。そして、またA設備→B設備→…という繰り返しの作業となる。

1サイクルは約3分、1時間に約20個がノルマとなる。同じものばかりつくるわけではないため設備の加工時間にはバラツキがあり、無駄な待ち時間が発生してしまうことも多い。

私はこの「待ち時間」をうまく使い、独自のやり方で稼働率を下げない工夫をした。

だが、それがNGらしい。

私が行ったやり方はA→B→Cと順番に作業するわけではなく、早く終わった設備から先にどんどん進めていくというやり方。

少しずつだが時間を短縮でき、時間の貯金ができるためイレギュラーなことが発生した際も稼働率を落とさず生産することが可能になった。

全ての設備、製品による加工時間のバラツキを頭に入れ、空いた時間にどの動き、どの作業ができるかを計算し、最速で生産できる私独自のやり方。

はっきり言ってめちゃ早いですし、なかなか真似はできないと思う。大体、30分の遅れは1時間〜1時間半で取り戻せます。

ただ、手順書通りのやり方ではないため、普段は上司も黙認していますが、見学、監査、重役などの偉い方々の見回りの時などは手順書通りのやり方で作業しなければ怒られます。 

しかし、私はずっと可笑しいと思っていました。

空いた時間に今やれることをやって何が悪いのか?それが仕事ではないか?

上の偉い方々は、「手持ち」を置いていないから怒っているのではない。「手持ち」がなくなるほど手が余っている状態を怒っている。作業者が手を持て余すなら、管理者は作業バランスの改善や設備の改善を進めなければならない。

私目線では、バカな管理者が自分の無能さを部下である作業者のせいにしているようだった。

 

では、今回はこれで終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

 

「最高の作業者とは?」

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