どうも『ぴんすと』です。
また可笑しなことがあった。
製造業だけの話ではありませんが、トラブルがあった箇所に対する対応として、間違った考え方で対策を行うと全く意味がありません。
問題解決に必要な考え方はとてもシルプルで当たり前のことばかりです。でも、この当たり前の考え方ができない人が意外に多い。
今回の件では、品質に大きく影響する超重要な部品の交換を行う際に、固定していた特殊なボルトを専用の工具を使わず(元々、専用の工具は無し)作業し、誤って工具を落下させ超重要部品にキズをつけ使い物にならなくなってしまったというトラブル。
※手順書では、先に超重要部品を養生するように記載されている。
そのため、今回の件は手順書通りの作業を行わなかった作業者に原因がある。
また、対策を行うとすれば、なぜ養生を先に行わなかったのか?手順書通りの作業を行わなかったのか?という点を追求しなければ問題解決にはならない。
だが、この会社が行った対策は、固定している特殊なボルトを通常の六角ボルトに変更するという対策だった。
バカなのか?
ボルトを交換するだけでは何の問題解決にもなっていない。次は、六角ボルトをレンチで緩める際にレンチを落とす場合もある。
先に養生するという手順書通りの作業を再教育する、これを最優先にしなければならないと思うが、そういった再教育は一切行われることはなかった。
問題は何か?
論点がズレている。
この会社では、はっきり言って手順書通りに作業している作業者はほとんどいないし、そもそもその作業に手順書があることすら知らない作業者も多い。
それが一番の問題だと思う。
・なぜ手順書通りに行わなかったのか?
・なぜ手順書は認知されていないのか?
という点を考え、対策として手順書の再教育の徹底と管理。その他の作業にも同様の案件がないかのチェックし、同じトラブルが発生しないように未然に対策を打つ。という感じだと思いますが。
まぁ、私の考え方が必ず正しいというわけではありませんが、これが一般的に当たり前という考えに近いと私は思っています。
では、今回はこれで終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
「氷山の一角」